今、自分たちが生活の場としている部屋が狭い、そんな狭い部屋を広く見せるためのコツとしては、おもに以下の5つが挙げられます。
それぞれのコツについて個別にご説明しましょう。
狭い部屋を広く見せるためには、まず何よりも、モノがごちゃごちゃとあふれているような状態を改善することが大切です。また、部屋を広く見せるためには部屋のレイアウト変更なども必要になってくるので、どのみち部屋にあるモノを一度は整理しなければいけません。
思い出の品などを除いて、2年以上使っていないものはなるべく処分するようにしましょう。数年間一度も出番がない、使っていないようなモノは、今後も出番がない、使わない可能性が非常に高いので処分するのが正解です。
収納家具の高さを揃えることも、狭い部屋を広く見せるために大切なポイントです。チェストやキャビネットの高さを揃え、さらにテレビ台も含めたテレビの高さなどもなるべく揃えるのがおすすめです。
家具はL字型やコの字型に並べて、部屋の中央にしっかりと空間を作るようにしましょう。こうすることで、部屋の中央から視線の高さで壁がぐるりと見渡せるようになる分、視界が広がって部屋を広く見せることができます。
背の高い家具が並ぶ部屋は、収納力にはすぐれているものの、家具が壁のようにそびえ立っているという圧迫感があり、どうしても狭く見えがちです。自宅のクローゼットにできるだけ収納して、背の高い家具にはなるべく収納を頼らないようにしましょう。
背の高い家具がないと収納力が不足してしまう、と感じる場合は、収納付きソファや収納スツールを利用する、ベッドも収納付きタイプのものを利用する、などといった工夫を加えてみるとよいでしょう。
どうしても背の高い家具がないと収納しきれないという場合は、背の高い家具を最低限の数使うのもやむを得ません。そのかわり、その部分に関しては天井高ギリギリまでめいっぱい収納として使うのがおすすめです。
背の高い家具を入れることが避けられないのであれば、その部分の高さはギリギリまでムダなく使い、なるべく背の高い家具の使用数を減らそう、ということです。
室内の色に統一感がなく多種多様な色が目に飛び込んでくるような状態だと、それだけでゴチャゴチャ感がある狭い部屋に見えてしまうことが少なくありません。
家具の色をなるべく統一する、できればその統一色も壁紙に近い色にする、などという工夫をすれば、色によるゴチャゴチャ感がなくなり、スッキリ広く見えます。
室内に使う色数を抑える際、特にインテリア関連についてはオフホワイトなどの淡い色を使うことをおすすめします。
黒などの濃い色は引き締まったイメージがありますが、その引き締まったイメージが部屋を狭く見せてしまうという可能性もあります。
これに対して淡い色は、部屋を明るく見せてふわっとした自然な広がり感を見せてくれるというメリットがあります。
新築・リフォーム時に部屋や空間を広く見せるためのコツとしては、
というものが挙げられます。
間仕切りを少なくした間取りにすれば、細かく部屋を仕切るケースと比べると圧倒的に空間に広がり・奥行きが出ますので、見た目のイメージが広々と感じられます。
特に、庭や公園などがあって窓の外に緑が見える環境であれば、その緑が見える窓が少し離れたところからでも見えるような感じで間仕切りを少なくするのがおすすめです。
面積だけを見れば狭い部屋・空間であっても、吹き抜けなどで上に開放感があれば、これも広く見せることに役立ちます。
吹き抜けを採用するのが難しい場合は、家の中で天井高に変化を持たせるとよいでしょう。玄関や廊下の天井高を低くして、部屋の天井高はそれよりも高くする、という変化を持たせることによって、部屋に入った瞬間、空間が一気に広がったような印象を与えることができます。
狭い部屋であっても、ムダなモノを処分したうえで収納家具や部屋の色などを工夫することによって、広く見せることは可能です。家具の高さをなるべく揃えて高い家具は避け、部屋の色は淡い色で統一感を出すことを心がけましょう。
これからリフォーム・新築で広い空間を演出したいという場合は、間仕切りを減らし、吹き抜けの採用や天井高に変化を持たせるなどの工夫をしてみるのが効果的です。