住宅コラム

日本の断熱の遅れ

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日本は四季のある国です。
季節の移ろいを温度や風、草木、虫の音で感じる、実に風流な国民性です。このような文化を持ち合わせているために、日本の住宅は近年まで外と内の境界があいまいな家が一般的でした。
縁側などはその最たるものですが、実物が家にあるという方は珍しく、ホテルや宿で出会うことが大半だと思います。和風建築の宿に泊まると心がほっとあったまりますが、今ではそのような家づくりを行うと省エネ等級が低いというデメリットがあると考えられています。
事実、日本は断熱と気密という観点から見れば後進国です。それも何十年と言われ続けているのに最近まで改善されていませんでした。

日本は欧州に比べて断熱の面で遅れているとお話すると「向こうの寒さは日本とは違うから」というお声を聞きます。
では、日本の断熱は中国や韓国に負けていると言えばどう感じられますか。同じアジア諸国で日本の方が遅れていると聞くと驚きますよね。
なぜ、日本はこんなにも遅れをとっているのか。
最大の理由は昔から木材信仰の強かった国民性にあります。
樹脂サッシが受け入れられるようになったのもここ数年で今でも、樹脂はおもちゃみたいで抵抗があるという方は少なくありません。欧米では結露は住宅の瑕疵であり軽微な欠陥住宅扱いされるようですから、冬場に結露を吹いている日本人の姿には驚かれるかも知れません。

さて、窓からの熱の流入、損失は住宅全体の6割と言われていますが、断熱や隙間をおざなりにしますと、光熱費が跳ね返ってきます。穴の置いたバケツでは水が汲めないように、そんなに高性能な断熱設備や省エネ家電、太陽光をのせても、外気の流入があれば台無しです。

そこで当社では、アルミと樹脂のハイブリッドサッシや特許断熱、高気密を標準化した住宅の普及推進することにしました。最近はほとんどの方がZEH、省エネ住宅を希望されています。少しでも省エネで次世代な住宅が徳島県に増えてほしいと願うばかりです。

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