30代の方が新築戸建てを買う理由の1つは住宅ローンの組みやすさです。
30代に入ると収入も上がってきて、住宅ローンが組みやすく、また返済しやすくなります。
頭金をしっかり準備できるため、それほど借入金額を増やさなくても家が建てられます。
30代以上になると住宅ローンが組みにくくなることも30代の方が新築戸建ての購入を決意する理由です。
30代になるとお子さんが1人か2人いる家庭も増えてきます。
賃貸では子供たちが遊ぶスペースが少なく、収納が少なすぎると感じる方も多いようです。
そのためお子さんが生まれるタイミングや、幼稚園・小学校に入園・入学するタイミングで新築を購入するようです。
30代まで賃貸に暮らしていると、これからも賃貸に住み続けるのか、新築戸建てを購入するのか悩み始めます。
しかし新築戸建てを買っても、賃貸と同じくらいの出費、もしくは家賃よりも月々の返済額が安く済む場合もあります。
こういう理由から新築戸建ての購入を検討する30代の方が増えるのです。
住宅を購入するのに適した年齢はいくつなのでしょうか。
注文住宅を建てた人の年齢を見ていくと、30代が42.3%とかなりの割合を占めています。
さらに金融機関の住宅ローンの審査にもっとも通りやすい年齢が35歳までといわれています。
加えて住宅ローンの毎月の返済額を考慮しても、35歳から35年ローンを組んだほうが40代で住宅ローン組むよりも余裕を持った返済ができることでしょう。
したがって住宅を購入するうえで最適な時期は30代、遅くても35歳までといえそうです。
30代で新築を購入するメリットとデメリットについて考えていきましょう。
メリットとして挙げられるのは、借入金の少なさです。
20代では頭金が用意できないため、かなりの金額の融資を受けなければ新築戸建てを購入するのは難しいでしょう。
しかし30代であれば、貯蓄もあり頭金が用意できるので、融資額を抑えられます。
結果的に無理のない返済が行えるでしょう。
また30代になると金融機関からの信用も高くなるため、融資可能額を上げることができます。
融資可能額が高くなれば、それだけ高品質の住宅を購入できます。
30代半ばになれば家族構成がほぼ決まり、住宅を建ててから部屋や収納が足りなくなる可能性が低くなるのもメリットです。
30代で新築戸建てを買うことにはデメリットもあります。
住宅ローンの返済期間が20代で家を買った方よりも短いことです。
借入金額や返済期間は返済総額に大きな影響を与えます。
そのため短い返済期間で多額の借り入れをすると、毎月の返済が苦しくなる可能性があります。
一方で返済額を少なくして返済期間を長くすると、定年退職してからも返済が続くことになるかもしれません。
30代後半で新築戸建ての購入を検討する場合、賃貸物件に住む期間が長くなるので家賃の負担が増えるというデメリットもあります。
家を建てるためには資金計画が非常に重要です。
一般的に住宅ローンの融資額は2,500万円から3,000万円ほど、頭金は300万円から600万円ほどです。
親から贈与を受けて住宅を建てる方もいます。
ただ資金計画は、住宅を建てるまでのことではありません。
住宅を建てた後、支払わなければならない固定資産税、都市計画税などの税金、さらに住宅のメンテナンス費用などもかかることを忘れてはいけません。
30代で住宅を購入するのは勇気のいる決断です。
家を建てることは、生活雑貨を買うように気軽に行えるものではありません。
したがって慎重に資金計画を立てて、しっかり返済できるかどうかを考える必要があります。
しかしあまり先延ばしにしすぎると住宅ローンが組めなくなってしまう可能性があります。
30代になれば収入も増えますし、結婚・出産を経て家族構成が固まってきますので、なるべく早めに新築戸建ての購入をおすすめします。
一生に1度の大きな買い物ですから慎重になることも大事ですが、ときには大胆になることも必要かもしれません。
30代になって新築戸建てを検討している方は、そのメリットとデメリットから慎重に検討する必要があります。
35歳前後がもっとも新築戸建ての購入には適した年齢なので、ぜひ勇気を出して計画を進めていきましょう。